Power Automate Desktop フロー 共有 できない

エラーがあってもフローを継続して実行させる方法はありますか?

エラーハンドリングを取得/ログ出力:直近発生したエラー情報の取得が可能です。
代替え操作:エラーが発生したらこのサブフローを実行する、といった設定が可能です。

作成したフローは他の人に共有することは可能でしょうか?

同じ組織のユーザであれば、PowerAutomateDesktopにフローの共有が簡単に実現できます。
共有先はユーザごとに設定することができます。
共有設定には、共同所有者(編集・実行可能)・と実行者(フローの中身は見れない実行のみ)の権限が選べます。
また、少しやり方がイレギュラーですが、異なる組織のユーザ(または個人のMicrosoftアカウント)にも作成したシナリオを共有することができます。
①PowerAutomateDesktop画面からフロー情報はテキストデータとしてコピー
②共有するユーザにテキストデータを渡す
共有されたユーザはPowerAutomateDesktop画面にテキストデータを貼り付け
上記操作を通じて、作成したPowerAutomateDesktopフローは一度テキストデータに変換され、コピー&ペーストを通じて共有されたユーザの画面に再現できます。

時刻指定して実行することは可能でしょうか?

無償Power Automate Desktop単体では難しいです。 Power Automateでは可能です。Power Automate Desktop有償版にしてPA×PADにすれば、PA側からPADを時刻指定実行することができます。

Outlookにて複数のメールアドレスを設定している場合、特定のアドレスのインボックスを指定することは可能でしょうか?

PowerAutomateDesktopのフロー作成画面>アクション>Outlook よりOutlook操作に関わるアクションを追加することができます。 Outlook操作に関わるアクションではアクセスするアカウントやメールフォルダを設定することで指定のメールボックスに対して操作をすることができます。 ※権限委任され表示はされているけどOutlookに設定していないアカウントだと送信ができないことがありますのでご注意ください。

画像識別機能を使うフローを共有するとき、パソコンの解像度違いで実行エラーになる可能性はありますでしょうか?

画像識別機能を使うと、ご認識の通り解像度などの違いで共有時に止まってしまう可能性はあります。ですが、PowerAutomateDesktopでは、画像識別機能はほとんど使わずフローを構築出来ることが多いので、影響の範囲は限定的かと思います。

エクセルの繰り返し処理を行うとき、最後の行が確定しない場合、セルが空白になったらloop終了とするような条件は設定可能でしょうか?

「Excelワークシートから最初の空の列や行を取得」アクションより、Excelの最終行を取得し変数値に格納します。 繰り返し回数を設定するとき、その変数値を増減させて調整します(例:取得した変数を「row」とする場合、繰り返し回数を「%row-1%」で設定します。)

Webレコーダーとデスクトップレコーダー機能で作ったフローを実行するとき、他の作業を行うことはできますか?

ご認識の通りです。レコーダーアクション実行中は、画面認識などにもかかわってくることなので難しいです。

アプリケーションの起動はPower Automate Desktopで行うことができますか?

「アプリケーションの実行」アクションで実現可能です。

Power Automate Desktopに保存できるフロー数について、制限はありますか?

作成するフロー数に制限はありません。

複数ウィンドウが立ち上がっているとき、アクティブウィンドウを設定したうえで、アクティブウィンドウにたいして操作を行うことはできますか?

インスタンスというウインドウの識別情報で識別されます。 インスタンスという識別情報には名前を付けることで選択できるようになるため、どのウインドウにアクションするのかを選択式で設定することが可能です。

データベースに繋がることができますか?

アクションの中に「データベース」というグループがございます。それらのアクションを駆使すればDBへの接続データの抽出も可能かと思います。 会社様ごとに環境ことなるところありますので是非お試しください。

エラーになった場合、自動でログファイルに出力される機能はありますか?

ログファイルに出力する機能は有料アカウントで付属される機能となります。 有料アカウントの無料トライアル90日間も現在Microsoft社で実施しておりますので、お試しくださいませ。

これまで紹介してきた、Power Automate、Power Automate Desktopは日常の業務を効率化するためのフロー作成ツールとしてとても安価で優れた機能を提供しています。フローを作成する以外にも、Power Automateにはフローを管理や共有するための様々な機能も用意されています。個人レベルの業務でフローを活用することによって確実に効率化の効果は期待できます。それ以上に企業においては組織的にフローを活用することで、より大きな効果が期待できるのです。開発したフローを効率的に管理して、様々な場所や部署で稼働させるにはフローの共有が有効です。今回はTipsの一つとしてPower Automate、Power Automate Desktopのフローの共有方法を紹介してゆきます。

  • Power Automate クラウドフローの共有
    • 「所有者」として共有
    • 「実行のみのユーザー」として共有
    • エクスポートして共有
    • コピーの送信で共有
    • テンプレートとして送信で共有
  • Power Automate Desktop デスクトップフローの共有
    • 共有する相手の追加
    • コードのコピー&ペーストで共有
  • フローの共有方法のまとめ
    • Power Automate クラウドフロー
    • Power Automate Desktop デスクトプフロー

Power Automate クラウドフローの共有

まずはPower Automateクラウドフローの共有方法です。4つの共有方法を紹介します。

「所有者」として共有

所有者として共有したいメンバーを追加することで、実行だけでなく、フローの編集も可能になります。Power Automateのフローの管理から「マイフロー」を選択して共有するフローを選択します。もしくは、カーソルをフロー上に移動して「共有」を選択します。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

「所有者」-「編集」を選択します。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

所有者に共有するメンバーのアカウントを追加します。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

所有者として追加するためフローと接続に対してのすべての権限が割り当てられるという注意が表示されます。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

共有されたユーザー側で確認すると、「マイフロー」-「共有アイテム」内に所有者として追加されたフローが確認できます。共有元では、「クラウドフロー」から「共有アイテム」にフォローが移動しています。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

所有者からユーザーを削除することで、共有を停止できます。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

所有者を削除しても、フォローは「共有アイテム」内に残ります。このままでも動作に支障はありませんが、「クラウドフロー」に戻したい場合は、「名前を付けて保存」を選択して別名で「クラウドフロー」内に保存します。コピーとして保存後、「共有アイテム」内のフローを削除して、元の名前に変更する必要があります。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない
Power Automate Desktop フロー 共有 できない

コピーしたてのフローは“オフ”状態となっているので、“オン”にして有効にしておく必要があります。

「実行のみのユーザー」として共有

先ほどの所有者としての共有とは異なり、実行のみ許可されたユーザーとして登録してフローを共有する方法がこちらになります。ただし、こちらの共有方法が利用できるのは手動で実行する“インスタントクラウドフロー”だけに限定されています。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

フローの管理メニューから「実行のみのユーザー」の編集を選択します。(“インスタントクラウドフロー”以外は「実行のみのユーザー」メニューが表示されません。)

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

共有するユーザーを登録します。画面下の「保存」を選択します。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

「実行のみのユーザー」として登録されました。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

登録されたユーザー側ではメールが確認できます。フローを実行するには「Get Button」を選択します。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

Power Automateのフロー管理画面が表示されるので、「続行」を選択します。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

「フローの実行」を選択します。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

フローが実行されました。

「実行のみのユーザー」として共有されたフローは「マイフロー」には登録されません。毎回先ほど届いたメールから起動することになります。共有元のフローも「共有アイテム」とはならず、元のまま「クラウドフロー」内で確認できます。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

共有元の「実行のみのユーザー」からユーザーを削除することで共有が解除されます。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

エクスポートして共有

クラウドフローは共有方法の1つとして、パッケージファイルをzip形式で保存することがきます。保存したパッケージファイルはインポートして再利用が可能です。フローの編集から「エクスポート」-「パッケージ(.zip)」を選択します。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

パッケージの詳細を入力して「エクスポート」を選択します。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

共有するユーザー側の「フローの管理」から「インポート」を選択します。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

はじめてインポートする場合は操作アイコンを選択して、「インポートの設定」で“新しく作成する”を選択します。

こちらの内容でインポートを実行します。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

インポートされました。直後は“オフ”になっているので“オン”にして実行できるように設定しておきます。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

コピーの送信で共有

コピーの送信はメールに添付する形式でフローを共有できます。

フローの編集から「コピーの送信」を選択します。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

タイトル、説明(25文字以上)、送信先を設定して送信を実行します。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

送信されたユーザー側ではメールが確認できます。「マイフローの作成」を選択します。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

テンプレートとして共有されているので、「フローの作成」を選択します。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

フローが作成されました。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

コピーを送信されたフローは、送信元と受信側の両方での「テンプレート」-「自分と共有」で確認することができます。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

送信元からこのテンプレートを選択して削除することが可能です。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

テンプレートとして送信で共有

「コピーの送信」はプライベートなテンプレートの送信といった感じの共有方法でしたが、「テンプレートとして送信する」はPower Automateのパブリックなテンプレートとして登録して、フローを共有する方法となります。

この方法はPower Automateのギャラリーで承認された場合にテンプレートとして掲載されることになります。

フローの編集から「テンプレートとして送信する」を選択します。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

必要な情報を入力して送信を実行します。

(テストなので実行していません。)

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

承認されればこちらのテンプレートに掲載されフローが共有可能となります。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

Power Automate Desktop デスクトップフローの共有

次にPower Automate Desktopデスクトップフローの共有方法です。2つの共有方法を紹介します。

共有する相手の追加

デスクトップフローの共有設定は、インストール版のPower Automate Desktopからでは設定できないようになっています。Microsoft365にログインして、Web版のPower Automateの管理画面から、「マイフロー」-「デスクトップフロー」を選択して、共有するデスクトップフローを選択します。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

「共有する相手」から「アクセス権を管理する」を選択します。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

共有するユーザーを追加します。

アクセス権として、実行権限のみの“ユーザー”もしくは、管理権限を持つ“共同所有者”のいずれかを選択して共有を実行します。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

共有されたユーザー側で確認すると、デスクトップのアプリケーションからでも「共有アイテム」として確認することができます。実行ユーザーとして共有されたので、フローの編集自体はできなくなっています。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

共有した側のWeb版のPower Automateの管理画面とPower Automate Desktopアプリケーションの共有アイテムには共有されているはずのデスクトップフローは確認できませんでした。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない
Power Automate Desktop フロー 共有 できない

コードのコピー&ペーストで共有

デスクトップフローはコピー&ペースでコード自体をテキストで取得することができるようになっています。この特徴を利用してメモ帳やメールにコード自体をテキストで張り付けてデスクトップフローを共有することが可能となっています。

Power Automate Desktopアプリケーションから共有するフローを選択して、コードを表示します。

“Ctrl+A”でコードすべてを選択して、“Ctrl+C”もしくはマウスの右クリックメニューで「コピー」を選択します。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

メモ帳などに張り付けるとデスクトップフローのコードが取得できます。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

共有される側のPower Automate Desktopアプリケーションからフローの新規作成を選択します。

空白スペース上で“Ctrl+V”もしくはマウスの右クリックメニューで「貼り付け」を選択します。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

フローが張り付けられました。

このまま共有されたフローを利用できるようになりました。

Power Automate Desktop フロー 共有 できない

フローの共有方法のまとめ

Power Automate クラウドフロー

共有方法 保存場所
所有者として追加する マイフロー - 共有アイテム
実行のみのユーザーとして追加する
(インスタントフローのみ)
メール
エクスポート / インポート マイフロー - クラウドフロー
コピーの送信 テンプレート - 自分と共有
テンプレートとして送信する
(承認された場合)
テンプレート

Power Automate Desktop デスクトプフロー

共有方法 保存場所
共有する相手を追加する
(ユーザー or 所有者)
Power Automate Desktopアプリケーションの共有アイテム
コードのコピー&ペースト マイフロ― - デスクトップフロー
Power Automate Desktopアプリケーションのマイフロ―

以上が、Power AutomateとPower Automate Desktopのフロー共有方法となります。

企業内で開発されたフローを有効的に共有することによって、開発効率のアップにつながります。また、共有によるフローの集中管理を実現することで、メンテナンス性のアップやセキュリティー対策にも役立てることが可能です。個人の利用においても、デスクトップフローはテキストベースでのコピー&ペーストが可能なので、手軽に共有することが可能です。開発テクニックの共有もつながりますので個人レベルでのスキルアップにも十分役立てることができます。

このように、Power Automateには様々なフローの共有方法が用意されているので、利用用途によって使い分けることがフロー活用の重要なポイントなります。

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ブログの著者欄

1999年6月GMOインターネットグループ株式会社に入社。Windows Serverをプラットフォームとしたサービス開発から運用・保守まで幅広く担当。講演登壇や出版、ネット記事連載などでマイクロソフト社と強い信頼関係を構築。「マイクロソフトMVPアワード」を15度受賞し、インターネットソリューションのスペシャリストとして活躍。

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Powerautomate Desktopの共有フローは?

デスクトップ フローの共有.
Power Automate にサインインする。.
画面の左側から マイ フロー を選択します。.
デスクトップ フロー を選択します。.
所有しているフローを選択します。.
共有 を選択します。.
人を追加する フィールドを選択し、フローを共有する組織内の人物の名前を入力します。.

Powerautomateデスクトップのフロー保存場所は?

Microsoft アカウントを使用して Power Automate で構築されたデスクトップ フローは、自分の OneDrive に自動的に保存されます。

Powerautomateのインポート方法は?

インポート手順.
インポートするユーザーで Power Automate 画面にアクセスします。.
[マイフロー] を開き、[インポート] をクリックします。.
エクスポートした際にでダウンロードした zipファイルのフローをそのままアップロードします。.

Power Automate Desktop 何ができるか?

Power Automate Desktopとは、データの収集・整理・加工などパソコンで操作している手順を記録して、業務効率につながるアプリを開発できる製品です。