デジタルトランスフォーメーションのデメリットは?

著者プロフィール

范 蘭芳(はん らんほう)

株式会社InfoDeliver 取締役
COMITX事業ユニット CEO

常に「最⼩コスト」の精神と「Day1(初⼼)」の⼼構えで、将来を⾒据えたお客様のための価値創造と⾃らの進化に挑んでいきます。

デジタルトランスフォーメーションのデメリットは?

デジタルトランスフォーメーションのデメリットは?

これからの時代、企業が勝ち残るために重要視されているのがDX(デジタルトランスフォーメーション)です。

最近耳にする機会も増えているキーワードですが、「いったいなぜこれほど重要視されているのか?」と、疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。

DXが重要されている理由や背景について説明すると共に、DX導入によるメリット・デメリットをお伝えします。

導入するべきかどうか悩んだときには、ぜひ参考にしてみてください。

目 次

  • DX(デジタルトランスフォーメーション)がなぜ重要視されるのか
  • DX導入のメリットとデメリットをご紹介
  • DX導入しない企業との結果の違いとは
  • まとめ

DX(デジタルトランスフォーメーション)がなぜ重要視されるのか

DXとは、各種デジタル技術を活用することで、ビジネス全体を変革していく様子を指します。

今DXが重視されているのは、企業としての競争力を失わないためです。

技術革新がスピーディーに起きている中で、最新技術を用いて業界全体に変革を起こす企業が増えてきています。

たとえば今、私たちにとって「ネット上の音楽配信サービスを利用すること」は、当たり前の行動と言って良いでしょう。

わざわざCDを購入しなくても、より手軽に音楽を楽しめる環境・サービスが充実してきています。

新たな企業が売上を伸ばしている一方で、昔ながらのやり方にこだわる企業は、新たな戦略を求められることになります。

その結果、競争力が低下し、撤退を余儀なくされるケースも少なくありません。

最新技術による破壊的イノベーションが次々と発生する中で、既存のビジネスモデルを柔軟に変更できないままでいれば、日本経済の競争力はより一層低下していってしまうでしょう。

また労働人口の減少や働き方改革に対応するために、求められるのが業務の効率化や生産性の向上です。

大量の紙業務が残っている企業も、今はまだなんとか対応できているかもしれません。

しかし近い将来、さらに人手不足は深刻化すると予想されています。

紙業務が残っていれば、印刷業務やデータエントリー業務による負担は、より一層大きなものになっていきます。

ノンコア業務への負担からコア業務が疎かになれば、業務プロセスはうまく回らなくなってしまうでしょう。

こうした課題を解決するためにも、最新デジタル技術は重要な役割を果たしてくれます。

DX導入に向けて二の足を踏む企業は多いですが、企業存続のために必要不可欠なものであると認識しておきましょう。

DX導入のメリットとデメリットをご紹介

デジタルトランスフォーメーションのデメリットは?

DX導入についてより深く検討するため、メリット・デメリットを解説します。

DX導入のメリットは、以下のとおりです。

・業務の生産性向上につながる

・企業としての競争力を高められる

・BCP対策になる

・複雑化した社内システムの解消につながる

自社の業務環境に合った最新技術を導入できれば、ヒト×デジタルで生産性を向上させていけるでしょう。

人件費を含めた各種コストの削減、作業時間の短縮によって、企業や商品の競争力を高められます。

また近年、注目されているのがBCPです。

万が一重大な危機に見舞われた際に、いかに素早く業務を立て直すかは、重要なポイントです。

DX導入による業務の効率化や見える化が進んでいれば、計画策定も容易になるでしょう。

日本企業の中には、複雑化し使いにくくなった社内システムを放置しているところも少なくないと言われています。

DXを導入すれば、こうした課題の解決にもつながっていきます。

一方で、DX導入のデメリットは以下のとおりです。

・時間がかかる

・コストがかかる

既存システムから脱却し、新しい仕組みを取り入れるためには、時間もコストもかかってしまいます。

もちろん、相応のIT知識・技術も求められるでしょう。

DX導入そのものにはメリットが大きいものの、導入に向けたデメリットが気になり、一歩踏み出せない企業が多いと思われます。

DX導入しない企業との結果の違いとは

DX導入しない企業にとって、問題になるのが「2025年の崖」です。

「2025年の崖」とは、2018年に経済産業省が公表した、DX導入しない場合に発生するリスクを指します。

これにより、「DXを推進しない場合、既存システムの保守費用が高額になる」と指摘されています。

現在社内で使われている既存システムも、ずっと継続して使用できるわけではありません。

DX導入を後回しにしていると、システム全体を把握している社員がいなくなり、更新や改修が難しくなる可能性もあるでしょう。

またシステムの維持費やメンテナンス費用の負担は、年々大きくなってしまいます。

DX導入が進まず、複雑化・老朽化・ブラックボックス化した既存システムが残存した場合、2025年以降の経済損失は、最大で年間12兆円にも上ると予測されています。

この数字は現在の約3倍で、DX導入しない企業にとって、非常に重い負担になってしまうでしょう。

参考

デジタルトランスフォーメーションに向けた研究会

「DXレポート ~IT システム「2025 年の崖」の克服と DX の本格的な展開~」

https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/pdf/20180907_03.pdf

一方で、うまくDX導入を進めた企業は、業務効率化や人的リソースの有効活用に成功し、その競争力を増していきます。

両者の結果の違いは非常に大きく、DX導入を積極的に推進していくことが大切です。

まとめ

DX導入には時間もコストもかかりますが、現在抱えている課題の抜本的な解決策になる可能性があります。

導入しないまま時間だけが過ぎていけば、企業として非常に大きなリスクを抱えてしまうでしょう。

DX導入方法で悩んだときは、COMITXをご検討ください。

各種デジタル技術によって、お客様それぞれの課題解決へと導いていきます。

デジタルトランスフォーメーション(DX)の7つのメリットをご紹介。デジタル社会の変化に対応するには、最新デジタル技術を用いなければ、企業の競争力を高められません。DX化で得られるメリットや課題を押さえて導入推進しましょう。

デジタルトランスフォーメーションのデメリットは?

デジタルトランスフォーメーションは、デジタル社会の変化に対応するべく、AIやIoTといった最先端デジタル技術を活用して、ビジネスモデルや業務を変革する取り組みです。ビジネスにおいては、競争優位性を確立することが重要なため、抜本的な改革を行う企業もあります。

今回は、デジタルトランスフォーメーションを行うメリットと課題をご紹介します。なぜ今デジタルトランスフォーメーションが必要とされているのか、時流や社会の変化も踏まえながら押さえていきましょう。

この記事の目次

  • デジタルトランスフォーメーションが必要とされる理由
  • デジタルトランスフォーメーション導入の7つのメリット
  • デジタルトランスフォーメーションのデメリット・課題
  • まとめ|積極的にDXを理解し、変革の戦略を立てよう

デジタルトランスフォーメーションが必要とされる理由

デジタルトランスフォーメーションのデメリットは?

デジタルトランスフォーメーション(DX)は、経済産業省がガイドラインを公開したり、令和二年度補正予算にてリモート化等によるDXの加速に1,009億円の予算をつけたりと、政府としても強化している動きです。

なぜDX化の推進が求められているのでしょうか。その背景にはデジタル化による社会や生活者の行動の変化が関わっています。

一つ目は、スマートフォンによって消費行動が変化していることです。あらゆる行動がインターネット上で行われるようになっている昨今では、スマホ中心のユーザー行動にあわせた対応ができるビジネスが生き残る可能性が高くなっています。

二つ目は、ビジネスモデルのデジタル化によって、既存ビジネスが破壊されていることです。AmazonやUberなどに代表される企業が、既存の配送業界やタクシー業界に影響をもたらし、生き残るには抜本的なデジタル化が求められるのです。

三つ目は、新型コロナウイルス感染症防止に向けてリモートワーク・テレワークが推進されていることです。出社せずとも業務に関するデータにアクセスできたり一元管理されていたりする仕組みが必要になっています。テレワークに移行したこと自体はDXとは言えませんが、やむなくテレワークに移行した中で、働き方を最大限に活かすためのデジタル改革が必要になってきています。

これらの社会の変化から、デジタルトランスフォーメーションが求められているのです。

デジタルトランスフォーメーション導入の7つのメリット

デジタルトランスフォーメーションのデメリットは?

デジタルトランスフォーメーションを導入すると企業にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。7つのメリットをご紹介します。

業務の生産性向上・コスト削減が可能

DXを導入すると、業務の生産性が向上します。パソコンの単純作業を自動化するRPAといったシステムによって、人間が行う業務が自動化され業務効率が上がることは想像にたやすいでしょう。

それに加えてコスト削減にも繋がります。デジタルトランスフォーメーションを推進する上で、業務プロセスを可視化・分析したり、プロジェクトのフローや経費の見直しが行われます。DX化を行うこと自体もコスト削減になるのです。

市場や消費行動の変化に柔軟な対応が可能

デジタルトランスフォーメーションによって、事業や業務がデジタル化している場合、市場の変化や消費行動の変化に柔軟に対応できるようになります。

Amazon、Uber、Airbnbなどをはじめとした新興企業が既存市場に参入し、市場を大きく変化させたように、これからはデジタル技術や最先端マーケティング技術によって、ディスラプション(破壊)が起こるとされています。

そのため、DX化によって、ビジネスモデルそのものを変革することで生き残れる可能性が高まります。

新たなサービス、ビジネスモデルの開発ができる

デジタルトランスフォーメーションの導入は、単なるデジタル化ではなく、新たなサービスやビジネスモデルの構築・開発も目的の一つです。

様々な最先端デジタルテクノロジーを駆使した、最新のビジネスモデルを考えることで、DX化は進み、今後の急激な社会の変化についていくこともできるようになります。

従業員の働き方改革が実現する

DX化の一連の流れで、一部の業務がデジタル化します。これにより、働き方改革が実現することもメリットです。

コラボレーションツールや社内イントラネット、プロジェクト管理ツール、経費精算システムなど、働き方に大きく影響するツールを取り入れ、業務効率化を図ることもDXの一部です。ツール導入により、リモートワークができるようになるなど、働き方が変わります。

BCP(事業継続計画)の充実につながる

働き方が変わるだけでなく、BCP対策にも繋がります。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、リモートワークを取り入れた企業も多いですが、今後の災害対策に向けてDXを行うのもよいでしょう。

BCP対策の第一歩は、機能や業務の分散化です。拠点や基盤システムを複数に分散させることも重要ですが、それにはDX化が大きく絡んできます。

レガシーシステムからの脱却につながる

何年も活用している基盤システムが老朽化したり、現在の社会の流れに対応していなかったりすることで、レガシーシステムと化してしまうところを、DX化で脱却することができます。

経済産業省のDXレポートによれば、日本企業の約8割が既存システムが老朽化したまま抱えており、企業のIT予算のうち約8割がそのシステム維持費に費やされているそうです。

このままでは社会の変化に対応できず生き残れませんが、デジタルトランスフォーメーションを実現することでレガシーシステムから脱却し、時代の流れに即したシステム構築へと進むことができます。

システムによる収益逓増で、利益率が拡大する

企業活動において、システムを活用し製品やサービスを効率よく大量に生み出すことでコストが下がり収益が増えます。これを収益逓増と言います。

デジタルトランスフォーメーションによって、より効率的にサービス提供が可能になることで、収益が上がり利益率が高まることが想定されています。

デジタルトランスフォーメーションのデメリット・課題

デジタルトランスフォーメーションのデメリットは?

一方で、デジタルトランスフォーメーションの導入にあたり、デメリットや課題はあるのでしょうか?事前に知っておきたいポイントを押さえてデジタルトランスフォーメーション導入を進めていきましょう。

結果が出るまでに時間とコストがかかる

まず、デジタルトランスフォーメーションには、結果が出るまで時間とコストがかかります。一般的には、平均3〜5年ほど、DX実施の効果が見えるまで時間がかかるとされています。

DXを実現するには、長期的に推進できる予算やリソースの確保が必要だということが分かります。資金力がないと続かないことも押さえておきましょう。

大規模システムからの脱却が困難

業務フローの見直しを進める中で、大規模なシステムを移行することが難しい場合があります。

大規模システムを変更しようとすると、データフォーマットの統一や業務効率化から始めていき、慎重にステップごとに進める必要があります。また、部署間の連携も必要で、中には反対するメンバーも出てくるかもしれません。

レガシーシステムからの脱却には、経営者の理解や現場の協力体制が必要です。全社としてDX化を進められない場合は、大規模システムがネックになる可能性があると頭の片隅に置いておきましょう。

まとめ|積極的にDXを理解し、変革の戦略を立てよう

スマホ中心の社会になりつつある昨今、デジタルトランスフォーメーションが求められています。DX化できない企業は生き残る可能性が低くなってしまうことを念頭に置き、自社であればどうデジタルトランスフォーメーションを導入できるのか考えてみましょう。

RPAの導入には、自動化業務の切り分けや設定の難しさなど様々な課題があります。そこで、アウトソーシング30年/1000社の実績と高い専門性を持つNOCが、失敗しないRPA導入方法を詳しく解説。NOCは最適なRPAの業務フローを構築をサポートします。

デジタルデータのデメリットは?

デジタル化のデメリット.
検討すべき項目が多い.
初期費用が高い.
IT人材が確保しづらい.
堅固なセキュリティが必要になる.
保守的な社員への対応.

業務のデジタル化のデメリットは?

デメリット デジタル化デメリットは、企業が取り扱うITサービスなどの管理面における知識や経験を持っているかではないでしょうか。 デジタル化は、利用するサービスのセキュリティ対策に取り組む負担が増えます。 また、システム構築や準備にコストや時間が掛かることも考えられるでしょう。

銀行DXのメリットは?

DXでデータを分析して活用することで、銀行のサービス向上が期待できます。 例えば、ECサイトの取引データを分析することで、ECサイト運営企業に融資を行うかどうかが判断できます。 これにより、銀行側の業務効率化だけでなく、ECサイト運営企業側にも審査結果が早くわかるメリットを提供できるのです。

データデジタル化のメリットは?

デジタル化には、「各種手続きがスムーズになる」、「時間やコストの削減につながる」などさまざまなメリットがあります。 生産性が上がることで、売り上げや企業競争力向上も期待できるでしょう。 デジタル化の推進には、まず現在行っている業務を可視化し、課題点を洗い出すことが重要です。